ベスト4決まる

完全に昼と夜が逆転の生活を送りながら、ワールドカップ全試合を見ている。


今朝方、フランスが奇跡的ともいえる勝ち方で、全てを凌駕するブラジルを撃破した。


ジダンには「神」がついていると解説の人は言っていたが、
まさにそれを彷彿させる試合だった。

ブラジルは、いつもの精彩が無かったように思う。


最後の最後までロナウジーニョを巧く活かせないでいた。


それが、結局勝負の分かれ目であり、
その責任は、なかなか動かないロナウドアドリアーノにあると俺は思った。


後半にロナウジーニョをMFに戻したところで、全て裏目だった。


それとは対称的に、フランスはジダンとアンリといった軸を巧く活かした。


それが、データ上では自分達を凌駕するブラジルに勝利する原動力となった。


イングランドは、ルーニーの「短期は損気」的レッドカードで、
一人少なくなり、それが結局ポルトガルに運を与えることとなった。


ランパードジェラートのPK失敗は、それをよく物語っていた。


多少足を痛めていたとはいえ、主将ベッカムを後半早々変えるべきではなかった。


あそこにベッカムがいれば、ルーニーは退場処分を受けずに済んだかもしれない。


主将とともに最後までやり抜くか、それはドイツVSアルゼンチンでも表われていた。


準々決勝の試合の中でも、特に1日のドイツとアルゼンチン戦は、一番の善戦だったと思う。
今大会の試合で、俺が見た中では、一番面白くてハラハラさせられた。


とにかくエクサイトした。
ドイツは前半に先制され、終始アルゼンチンに圧されていたが、
後半のクローゼの同点打で息を吹き返した。


惜しむべきは、アルゼンチンの監督の采配。
後半も残り20分をきるぐらいのところで、クレスポリケルメを下げたことだ。


もうドイツには勝てると、次の準決勝を見越してのことだろうが、
それが裏目に出た。


いくらデータ上で、自分達の方が勝っているとはいえ、
ホームという力をバックにしているドイツを舐めすぎていたのではあるまいか。


あるいは、俺がある意味幻滅したメキシコ戦での苦戦から匂わせる、
ここぞというときの采配や馬力が足りないのかもしれない。


メッシは、試合さえ出れずにワールドカップを終えることとなった。
心中を察するに、不完全燃焼で終わった憤りに燃えていると思う。
あんないい選手が気の毒だ。


俺はサッカーに関しては、まるでド素人だが、
最後のPK戦でも、主将のソニンに蹴らせないなど、
アルゼンチン監督の采配に疑問が残る試合だった。


それに比べ、後半から足を痛めながらも、
延長戦まで戦い抜いたドイツの主将バラックは、見事にPKを決めた。


クリスマン監督の最後までバラックを信じるという思いが、運を呼んだ。
心中するならバラックとともにという覚悟ができていた。


また、この試合でも、一戦にかける両チームの監督の差がでたと思う。