☆謹賀新年☆

明けましておめでとうございます。


とりあえず挨拶がてら、そう言ってみた…。


でも、明けましておめでとうって言うけれど、
そんなに新しい年を迎えることってめでたいことなのかね?


謹賀新年を満喫できるのだって、
世界中から見れば衣食住が足りているごく一部の人たちだけ。


その中にボクも入っているわけなのだけれど、
そんなボクが言えたことじゃないのだけれど、
この世の中は腐っていると思う。


新年を祝うどころじゃない人たちだって、たくさんいる。


そんな人たちのことを蔑ろにして、
足りている人たちだけでおめでとうって祝い合うのは、
巧く言葉にできないけれど、複雑な思いに駆られてしまう。


でも、そんな風に思うのは、全て自分の口実なんだ。


結局、ボクは自分が満たされていないだけ。


世界がどうのこうのって次元じゃなくて、
自分の中で満たされてない
自分の中で新年おめでとうっていう気になれないだけ。


ただ、それだけ……。


だけどボクは、
今年も、そんな卑しい自分と付き合っていかなければならない。


それは変わらない……